日本にタオルが紹介されてから百数十年の歳月を経て、本格的に、
使い心地良く使い勝手の良いタオルが評価され、求められるように
なりはじめています。
その中でも、今治の水・必要最小限の化学薬品・タオル専用糸を、
常温常圧の釜で時間と手間ひまをかけて染晒して織り上げた、
白いタオルとカラータオルが、求められるようになりはじめて
います。
昭和中期に創業した当社は、取引先との縁もあって昭和後半より、
良く水を吸い良く乾くタオルの基本をふまえた上で、綿が本来持つ
やさしさやわらかさを引き出した、白いタオルとカラータオル
づくりを手がけるようになりました。
その後、円高デフレが進行する中で安価な輸入品が横行し、
「タオルは1度洗わないと水を吸わないタオルなんてどれも同じ」
といった、あきらめにも似たタオル観が形成され、国内でタオルを
つくり続けることに疑問を投げかけられることにもなりましたが、
「21世紀の豊かな生活を考える上で、タオルはかかせない商品に
なる」という信念を持ってこれに真摯に向き合ってきました。
その過程を経る中で当社は、日本の気候風土生活様式の中で、
使い心地良く使い勝手の良いタオルをつくることを基本とし、
タオルを使用する時間と空間、用途・目的・TPOを踏まえた
生地素材づくりにこだわり、使用している綿花綿糸の特性を
引き出したタオルをつくることにこだわるタオルメーカーに
変容しつつあります。
この度、見て触ってイメージした使い心地と実際の使い心地に
ギャップのない、良質で本物と評価される日本製今治タオルを、
手にしたい手に入れたい方々に、綿花づくりからタオルを出荷する
までの、つくり手の想いの一端を伝えるべく、ホームページを
リニューアルをしましたので、御覧いただければ幸いです。